活動概要

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scChemRISCはiPS細胞を用いた迅速・正確・低コストの毒性診断と予防に向けて活動しています。

化学物質の動物実験規制の流れから3Rs (Replacement•Reduction•Refinement)を考慮した、ヒト細胞を用いた代替リスク試験法の必要性が高まっています。2009年から国の援助を得て、未分化なヒトES細胞を用いた毒性予測系を開発し、神経毒、遺伝的・非遺伝的発がん毒で予測率が95-100%に達しました(Yamane et al. Nucleic Acids Res. 2016)。この系は未分化細胞をそのまま使用するため、試験期間は数日のみで行うことができ、さらに肝・腎・心毒などほぼ全ての毒性物質についても有効な化合物の安全性試験系になる可能性が見えてきました。現在では、この試験系をES細胞から倫理問題の少ないiPS細胞を用いた試験への移行を始めています。